森林整備業務(林道)
森林は国土の保全、水源かん養、地球温暖化の防止、林産物の供給など多面的機能を有していますが、この機能を持続的に発揮するには、植栽、保育、間伐等の森林整備を適切に行い、資源の循環利用を進めていく必要があります。また、林業の成長産業化を実現するため、森林施業の集約化や路網整備を行い施業の低コスト化を図り、計画的に間伐や主伐後の再造林等の森林整備を進める必要があります。
適切な森林の整備・保全及び、林業の生産性向上を図るには、路網と高性能林業機械等を組み合わせた効率的な作業システムの構築が不可欠であり、路網を構成する「林道」、「林業専用道」及び「森林作業道」のそれぞれの役割等に応じ適切に組み合わせる必要があります。
私たちは森林整備業務の中でも特に「林道」、「林業専用道」に係る新設及び改良、災害復旧計画等の業務に力を入れています。
- 林道
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効率的な森林整備、地域産業振興などを図る
- 原則として不特定多数の者が利用する恒久的公共施設
- セミトレーラーの車両の通行を想定
- 一般車両の通行を想定し安全施設を完備
- 林業専用道
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幹線となる林道を補完し、森林作業道と組み合わせることにより、森林作業道の機能を高め、木材輸送機能を強化・補完するもの
- 主として特定の者が森林施業のために利用する恒久的な施設
- 10t積程度のトラックや林業用車両(大型ホイールフォワーダ等)の走行を想定
- 必要最小限の規格・構造を有する丈夫で簡素な道
- 森林作業道
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導入するシステムに対応し、森林整備の促進を図る
- 特定の者が森林施業のために利用
- 主として林業機械(2t積程度の小型トラックを含む)の走行を想定
- 集材等のために、より高密度な配置が必要となる道であり作設にあたっては、経済性を確保しつつ丈夫で簡易な構造とすることを特に求められる
林道、林業専用道は、森林生産や山村の活性化はもとより、森林空間の総合的利用の推進に寄与するとともに、森林の生態系の健全性と活力を維持するためにも重要な役割を果たします。自然環境や景観に配慮した路網の配置を追求し、自然と共生を図る道の計画、設計を行います。
- 森林管理と森林利用に役立つ路網計画
- 効率化工法の技術を駆使した林道設計
- 自然生態系を守る林道の設計
- 自然素材を多用した路側工作物
- 間伐材を利用した各種構造物
- 小動物の生息空間に配慮した工法
林道は、その目的により構造や設計仕様も多様であり、また現地の地形条件や環境保全、開設コストといった多くの制約を受けながら事業を行なわなくてはなりません。ルートの適地選定から詳細設計、施工管理までを効率的に展開します。
- 林道開設事業
- 林業地域総合整備事業
- 高密度林道網整備事業
- 民有林林道事業
- 国有林林道事業
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林道(改良前)
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林道(改良後)
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大量の木材を集材するための林業用施設
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セミトレーラー用車廻し
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林業専用道(施工前)
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林業専用道(施工後)
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林道専用道(地形に沿って計画された道)
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沢を横断するためのコルゲートパイプ
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林道(改築前下流側から)
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林道(改築後下流側から)
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林道(改築前上流側から)
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林道(改築後上流側から)
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林道(改良前①)
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林道(改良後①)
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林道(改良前②)
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林道(改良後②)